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映画

苺とチョコレート

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昨日まで情報館で連続上映していたダムタイプの『S/N』を鑑賞。久しく失念していたセクシュアリティについて考えさせられた。来週よりはじまるラテンアメリカ映画上映会にも絡めて、このキューバ映画を紹介したい。

キューバのアイスクリームの名店「コッペリア」で出会うディエゴとダビド。いちごアイス(ホモを意味する隠語。ちなみにヘテロなマッチョはチョコアイスを食べると相場が決まっているらしいが、甘味を食っている時点で男っぽくないと思うのは偏見か)を食べるディエゴに冗談半分で接触するダビドであったが、逆にナンパされてしまう。ダビドは同性愛者に理解の乏しい青年ではあったが、ディエゴのリベラルな思想や芸術への深い造詣・教養、そして優しい心持に次第に心を打ち解けていく。彼に感情移入することで、そのフィルターを通して社会のゲイに対する偏見とかつての自分の偏狭さに気づかされる。印象深いのはメキシコへの亡命を果たせなかったディエゴの独白のあとに続く二人の優しい抱擁。肉体的性愛を超えた友愛意識が切ないほど滲み出ている。

この類の作品群に対してホモ・フォビアは変な先入観から二の足を踏んでしまうかもしれないが、食わず嫌いというのは感心できない。映画は世界に対する目を開くひとつの契機であり、開かれたテクストとして機能すべきなのではないか。そのためには受信者もただ漫然とスクリーンを眺めるのではなく問題意識を高く持って作品に対峙していかねばならない。この映画にしても、たとえば、セクシュアリティについてもっと知ろうとする動機づけとなるのでなければ、同性愛の世界を冷やかしただけのただの物見遊山な鑑賞行為に堕してしまう。自分の身の回りの世界からは程遠い事象にフォーカシングさせる媒体として映画ほど恰好の教材はない。ホモ・セクシュアルを扱った重厚な作品には、同じキューバ映画の『夜になる前に』やブルース・ラ・ブルースの『ハスラー・ホワイト』もあり、併せてここに紹介しておく。

(text:情是)

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