『ダダッ子貫ちゃん』……「ダダカン」って誰だ!?
1918年のトリスタン・ツァラの「ダダ宣言」から94年
,,,そして1962年の「ダダカン宣言」から50年
「ダダカンって誰だ!?」
情報館では11月5日(月)から11月10日(土)まで、
『ダダッ子貫ちゃん』上映会を開催いたします。
そもそも、「ダダカン」って誰?何?誰?
ダダカンさん、本名糸井貫二さんは、1920年生まれ、今年92歳になる
現役のパフォーマンスアーティストです。
もともと体操選手として終戦すぐの国体に出場していた糸井青年は
1950年代より無審査制の公募展、読売アンデパンダンに出品をはじめ、
60年代には全国各地で過激なパフォーマンスを繰り広げます。
例えば64年には東京オリンピックの聖火ランナーに触発されて銀座通りを裸で走ったり、
70年には大阪万博の太陽の塔のふもとで裸で走ったり…
また、72年にはゼロ次元の映画『いなばの白うさぎ』に出演したりと、
戦後の日本美術史の要所要所で登場するお方なんです。
「ダダカン」というあだ名は60年代にフランスの詩人・批評家の、
ジョルジュ・ユニエの著作『ダダの冒険』を読んだ影響下にあり、
62年にはステートメント「ダダカン宣言」を発表しています。
肉体派でもあり理論派でもあるダダカンさんです。
現在でも、仙台郊外の自宅「鬼放舎」にて、ご友人や美術関係者とメールアートで交流したり、
毎日「ヨガ代わりだよ」なんて仰りながら、ご自宅でパフォーマンスを行っています。
『ダダッ子貫ちゃん』とはそんなダダカンさんを詩人の京谷裕彰さんが訪ね、
インタビューを行ったドキュメンタリー映画です。
上映会最終日の11月10日(土)15:20よりメディアセンターホールにて、
京谷裕彰さんと竹熊先生のトークも開催します。ぜひぜひぜひ、お越しください。
また予習として、たけくま先生、都築響一さんの訪問記は必見です!!
(※写真下、たけくま先生曰く「日本一フォトジェニックな92歳」!!!)
また、現在2Fカウンター前では「秋のダダまつり」と題しまして、
ダダカンさんのメールアートや、ダダカンさんについて書かれた図書の
特集展示なども行っております。こちらもぜひご覧ください!!
(text: し)