情報館サークル企画「元気を貰える本」
第4弾となるテーマは・・・「元気を貰える本」 です!
9月にはいり秋の季節になってくると、季節のかわりめのせいか
なかなか元気がでない時や気分が落ち込むことが増えてしまうそうです。
こんな時期だからこそ、読んで欲しい本を選びました。
■『Go』(講談社) / 金城一紀 著
面白くて一気に読んでしまいました!
「広い世界を見るんだ」という決意のもと、在日朝鮮人から在日韓国人へと国籍を変え、民族学校から都内の高校に入学した主人公、杉原。
高校生活において次々に現れる「挑戦者」に無敗の成績を収める生活の中、謎の女、桜井に出会う。
徐々に惹かれあう二人だがある時、主人公の友人、ジョンイル(正一)が悲劇的な偶然で殺されてしまう。
主人公の杉原が暴力的に強くて向かうところ敵なし!って感じですが、
国家間の民族差別という根深い問題に対して真剣に考え抜く姿が素敵です。
桜井に自分が韓国人だと初めて打ち明けるシーンは衝撃的でした。
夏バテやコロナ騒動で少し疲れ気味な今日この頃、この本を読んで時間を忘れてみませんか?
第123回直木賞受賞、2001年10月映画化
(情報館サークルメンバー 人文学部O)
【所蔵情報】
所在:3F閲覧室
請求記号:913.6||Ka 54
資料ID:01025664
■『ちいさなちいさな王様』(講談社) / アクセル・ハッケ作、ミヒャエル・ゾーヴァ絵
人差し指サイズの小さな王様があらわれて、わたしたちが忘れがちな大事なことを教えてくれる、ドイツうまれの小説です。
「大人が読むべき本」として、長い間ベストセラーになっているので、知っている方もおられるのではないでしょうか。
わたしはこの本を、どこか不安になった時、悩みごとがある時、元気がない時、そんなときに読むことにしています。
(好きな本なので、元気があるときにも読みますが)
悩みを解決できるわけではないけれど、
「もしかしたら、そんなに気にすることじゃないのかもしれないなぁ」と心が軽くなれる気がするからです。
それともうひとつ、
挿絵などの絵がすごく素敵なんです!
とても優しいタッチで描かれていて、アクセル・ハッケにミヒャエル・ゾーヴァの絵はいつでもピッタリです。
でてくる王様やグミのテディベアがすごく可愛いらしいので、そこもおすすめできる作品になっています。
(情報館スタッフT)
【所蔵情報】
所在:3F閲覧室
請求記号:909.93||H 11
資料ID:00118633