WWD.JAPAN【インタビュー】23歳の記者から山本耀司へ37の質問

「WWD.JAPAN【インタビュー】23歳の記者から山本耀司へ37の質問(2016.07.31)」

を読んで思うこと。

https://www.wwdjapan.com/focus/interview/designer/2016-07-31/17486

私がDCブランドに興味を持ったのは大学生の頃でした。

当時は、とにかくCOMME des GARCONSへの憧れが強くて、

青山店で無理して10万円使って、身の程を知ったという痛い思い出があります。

ドメスティックブランドに興味を持った影響も大きく

その後、私は文化服装学院に入学することになるのですが。

その文化の偉大な先輩の一人が、山本耀司さんです。

20代前後はCOMME des GARCONSが好きだった私ですが、

文化を卒業し、30代に差し掛かった今、

耀司さんのデザインする服の方が自然と好みになっていました。

自分でもなぜ好みが変わってしまったのか不思議に思っていたのですが、

インタビューを読んでいるうちに、理由が分かった気がします。

それはブランドやデザインへの憧れよりも、

耀司さんの服に込められた思いへの共感が強いからではないかということ。

「"世の中は不公平だ”という一種の怒りを服に込めて、はけ口としている。」

「意思の強さは最低限ないと。あとは意思の強さに同居する自由。

その自由の裏側にある責任。その時にやっぱり花柄でチャラチャラとは歩けないでしょ。」

私は知らず知らずのうちに、自分を強く・カッコよく見せたいと思うようになっていて

それが、表面に現れた時、特に強く現れる時に、

耀司さんのデザインした服や、耀司さんが「自分を女にしたら里美」という、

娘の山本里美さんのブランドであるLIMI feuのジャケットに

袖を通しているんだなと思いました。

そして、自分が”これだ”と思って買った服を着る時は

背筋が伸びて、その服に合った自分を演出する、武装する、

そんな風に、洋服以上の何か(例えば自信とか)を身に纏ったような気分に

なっているのではないかと気づきました。

おそらく、私にとっては、ファストファッションでは

味わえない何かを与えてくれていると思います。

ファストファッションが良いとか悪いとか

(実際、私も気に入って着ているので)どちらとも言えないですが、

このインタビュー記事を読んで

普段ファストファッションしか着ない人も

デザイナーの意思が込められた服に興味を持ってくれたらいいなぁと思います。

長くなりましたが、よければ是非ご一読下さい。

txt:ゆり


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