ギャラリーフロール「そんなに 遠くない」開催中!
ギャラリーフロールでは、昨日より今年度5つ目となる申請展『そんなに 遠くない』が開催されています。
この展覧会は、映像コース4年生の藤本真理さんの企画で、ギャラリーフロールの1Fスペース全体を使った個展になっています。
作品は、ガラスコップや虫眼鏡といった日常でもよく見かける素材を使いながら、映像や照明を効果的に取り入れて空間を演出するインスタレーション作品です。
日常のなかで誰もが経験するような感情や記憶を、鑑賞体験によって感じ取ってもらえることを試みた作品になっていて、藤本さんは作品というよりも風景や景色を作っている感じだと話されていました。
こちらはガラスコップの上に虫眼鏡を置いてあり、上から覗くとコップの中のものが拡大されて見えてきます。中に何が入っているのかは是非会場でご確認下さい。
フロールの壁に大きく映し出された映像作品、コップの中の氷がゆっくり溶けていく様子が映っています。氷の中から小さな気泡が生まれては消えていく様子を眺めていると、普段はあまり気に留めない景色の中にも奇麗な風景が潜んでいることに気付かされます。
暗くした部屋の中に置かれた古い窓枠に、隣の部屋からの光が差し込んでいます。スポットライトの赤みがかった光も相まって、田舎の風景や自宅の一部屋など、誰もがどこかで見たことのある風景にリンクしていくような要素があるのではないでしょうか。
現在開催中の『そんなに 遠くない』は12月8日(月)まで、日曜日は休館になります。
藤本さんが作り上げた風景を、ゆっくりとご鑑賞してみて下さい。
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