手技に学ぶ 京都の伝統産業実習展
大学でも人気の授業「京都の伝統美術工芸講座」。
伝統美術・工芸に関する研究者や作家、職人、デザイナー等、毎回異なる分野の講師が、
各々の専門テーマで講演を行うこの講座。受講すれば、希望者は実際に講師の工房での
学外実習などのプログラムも次年度履修できるというとても興味のある講座です。
この講座で学外実習をおこなった学生が実際に作成した作品や
学習レポートが見れる展示が卒展と同時開催されます。
その他にも、『木版と本やさん―時を越えて文化を「再現」する技と心』と
題した特別展も行われます。
こちらも有名版画の版木や伝統の技法などが紹介されるとても興味深い
展示内容ですので、ぜひ卒展に行った際はのぞいてみてはいかがでしょうか?
ちなみに情報館ではこの「京都の伝統美術工芸講座」の授業を撮影したDVDを
所蔵しておりますので、授業内容に興味のある方はぜひ視聴してみてください。
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「手技に学ぶ 京都の伝統産業実習展」
特別展示/木版と本やさん―時を越えて文化を「再現」する技と心
http://www.kyoto-seika.ac.jp/info/event/event/2014/02/19/21296/
日程 2014年2月19日(水) ~2014年2月23日(日)
時間 9:00 ~ 17:00 ※入館は16:30まで
会場 京都市美術館 別館1階 入場無料
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/
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京都精華大学では1980年より30年以上にわたり、毎年、夏期2週間程度、京都の伝統産業に携わる工房・企業にて、学生が現場で直接、指導を受ける「京都の伝統産業実習(学外実習)」プログラムを実施して参りました。その成果を報告する「手技に学ぶ―京都の伝統産業実習展」を開催します。大学の取り組む産学連携の教育プログラムを広く公開し、実習生の制作した作品や写真パネル、実習先である工房・企業の概要・材料道具・制作工程の紹介を通して、京都の伝統文化・産業の魅力を発信します。 さらに今年度は『木版と本やさん―時を越えて文化を「再現」する技と心』と題した特別展示も行います。今から千数百年前、飛鳥時代に大陸から伝来した木版印刷は、その後、経文などを多くの人々に届けるための手段として普及し、発展しました。江戸期に入ると京の町は寺社での出版から「本や」の出現を待ち、庶民の間に物語や絵画・図案を伝える出版業の成立へと広がっていきます。その中で木版印刷の技術はさらに成熟し、近代には出版の一時代を担うことになります。木版の世界が、現代にどのように受け継がれ、未来へと引き継がれていくのか。鍛え上げられた職人の手技を通して、その道程を探ります。
主な展示内容 京都の伝統産業実習展…実習先25社の紹介パネル、実習に参加した3・4年生45名の実習作品等 約150点 特別展示…木版画、摺り師の仕事場、版木と順序摺り、木版本、版木蔵の資料等 約80点
ギャラリートーク ■日時:2月23日(日)14:00~15:00 ■内容:実習に参加した学生が、実習体験について語ります。
text:omi