宮館長おすすめコーナー:大阪万博
缶コーヒー、動く歩道、ヤノベケンジ・・・・・・といえば
現在、2階~3階階段踊り場の宮館長おすすめ資料コーナーでは
「大阪万博」をテーマに特集展示中です。
1970年に開催された日本万国博覧会、通称・大阪万博は岡本太郎や小松左京、
丹下健三、菊竹清則のような当時の(もちろん今でも)先鋭的なクリエイターが結集し、
世界77ヶ国、34の団体・企業が参加した大規模な国際博覧会でした。
183日間の会期中に6,421万8,770人が入場したという記録からもその規模が伺い知れます。
学生のみなさんは、お父さん、お母さんからいかに大阪万博が
凄かったかという話を聞いたことがあるのではないでしょうか?
動く歩道や缶コーヒー、ファーストフードなどが広まるきっかけになったのも
大阪万博だといわれています。
また、ヤノベケンジさんの作品にも大阪万博が与えた影響は大きいです。
また、万博の会場風景の記録写真などを見ると、1970年当時の「未来」っぽい雰囲気が
21世紀の現在から見るとかえって新鮮ですよね。
個人的にも、万博公園に行って太陽の塔を見ると妙な高揚感でいっぱいになります。
万博に関する図書は数多く出版されていますが、特におすすめなのがこちら。
●中和田ミナミ『EXPO '70 驚愕!大阪万国博覧会のすべて』、ダイヤモンド社、2005.6
写真が大判で当時の様子が伺い知れ、わくわくします。
●椹木野衣『戦争と万博』、美術出版社、2005.1
万博が単なるハッピーなイベントではないと深く考えさせられます。
このほかにも、当時の公式記録や関連図書を特集しているので、
ぜひぜひチェックしていってくださいね。
(text: し)