泣ける映画
私は映画を観てよく泣く
きっと他人よりも涙腺がもろいのだ。
加齢のせいもあろうが、若い頃からもそういう傾向が
あった。
だから、映画の終盤で感動シーンがあったりすると
とても具合が悪い。オヤジに涙は似合わない。恥ずかしい。
でも涙はとめられない。
今までによく泣けた映画をチェックしてみると、
「さびしんぼう」、「ビルマの竪琴」、「生きる」、「ヒミズ」、
「男はつらいよ『知床旅情』」、「泥の河」、「風の谷のナウシカ」、
「ある愛の詩」、「ある日どこかで」、「道」、「コーラス」、
「禁じられた遊び」、「E.T.」、「パピヨン」、「会議は踊る」、
「ペーパーバード 幸せは翼にのって」etc.(和洋混在、
制作年代順不同)
どれもこれもよく泣かせてくれたけれど、なかんずく
断トツだったのは「ひまわり」(1970、監督:ヴィットリオ・デ・シーカ)だ。
主演は、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの
名コンビ。これが何度観ても泣けるのである。
そんな映画にはそうそう出会えるものではない。
極めつけは、ソフィア・ローレンが夫を訪ねて旅した異国のソ連で
列車に飛び乗るシーン。
このシーンになるといつもボロボロになってしまう。
しかし、わたしにとって良い映画の基準は、なんと言っても
どれだけ泣かせてくれたかなのである。
映画よ、いつも涙をありがとう!
(text:Bach憧憬)