『鈴木成一装丁を語る。』
◇鈴木成一◇
グラフィック・デザイナー。
1962年、北海道生まれ。
大学在学中から装丁の仕事を始める。
この本では25年以上ブックデザインに携わってきた著者が
これまで手がけた約8000冊以上もの本の中から約120冊を選び
その装丁の「演出」意図を解説しています。
装丁には正解がある、と私は思っていまして、
原稿を読めば、「本としてこうなりたい」
というかたちがやっぱりあるわけですよ。(p.3)
と本書の「はじめに」で装丁に対する著者の考えも述べられています。
本文では見開き1ページにつき1冊
著者の思いがつまった作品と解説を見ることができます。
様々な本が取り上げられていますが
やはり好きな本の解説を見るとより面白さが感じられます。
できれば、本書の装丁についての解説も読んでみたかったです。
このシンプルさに込められた思いはどういったものだったのでしょうか。
現在、情報館2F図書カウンター前では
情報館所蔵資料の中から
造本装幀コンクール受賞作品を展示しています。
装丁に興味のある方はぜひご覧ください。
『鈴木成一装丁を語る。』
鈴木成一著
イースト・プレス, 2010
情報館所蔵:022.57||Su 96 3F閲覧室
(text:情報館図書:foo)