大島成己展 「緑の触覚 – haptic green」
そろそろ紅葉シーズン。 叡電が鬼のように混む時期ですね。
そんな葉っぱが赤く色を変えるこの頃に、緑の展覧会ですよ。
写真作品で知られる作家、大島成己さんの個展が
大阪のギャラリーノマルで始まりました。
2年ぶりの個展となる今回は、ガラスの反射をモチーフにした前回の作品とは
またガラッと変わってうっそうとした緑の木々の写真だそうです。
が、あのいつも見ているようでいて何度みても把握できないなんとも不思議な感覚は
変わらずなようです。
ちなみに会場であるノマルギャラリーは、大阪の普通の住宅地を歩いてたら
いきなり出てくるオシャレ空間ですので、そこらへんも面白いですよ。
会期は1ヶ月もあるので大阪に行かれた際は立ち寄ってはいかがざんしょ。
大島成己 展 : Naruki Oshima
「緑の触覚 – haptic green」
2011.11.5 sat – 12.3 sat
時間 : 13:00 – 19:00 休廊日 : 日曜・祝日休廊
- ライブパフォーマンス .es 11月19日(土) 19:15 ~ 20:00 ¥1,000 ( inc. 1drink )
当画廊では2年振りの個展となる大島成己展では、新たなテーマに取り組んだ新作が
発表されます。
大島が2002年から継続的に制作してきた「Reflections」シリーズ゙は、街中の建築物に
おけるガラスファサードを被写体とし、遠近感を崩していく方法を通じて、日常的な
空間解釈にズレを持ち込み、被写体イメージを構成する光、色彩、そして触覚感を
増幅させる表現を試みてきました。
その作品では日常的な意味性は弱められ、「映像的な現象の刹那的な奇妙さ」が
強度をもって私たちの眼前に提示されました。
本展で発表する新作では、前シリーズの都市空間における直線的な人工物から
一転して、有機的に入り組んだ森の木立ちを被写体として選択し、タイトルにあるように、「触覚」的なモノのとらえ方を通じて、単なる光学的な視覚とは異なる視線のあり方を
模索する、意欲的な内容となっています。
これまで展開してきた「Reflections」シリーズで、写真と建築の両面から国際的な評価
これまで展開してきた「Reflections」シリーズで、写真と建築の両面から国際的な評価
を得ていた大島成己の“視ること – 世界との新たな関係の取り方”に、さらに深く
踏み込む新たな展開をご期待ください。
(text:kdx)