return→ギャラリーフロール

 6/23(木)より、京都精華大学ギャラリーフロールにて洋画コースの卒業生・大野由美子さんの個展「return」が始まりました。
returnと言うとおり、チェコ在住の大野さんご自身が日本・故郷・母校に「帰る」こと、帰郷がテーマの展覧会です。

展覧会タイトルでもある「return」という作品は、鉄道模型の様でもあり、家や街のようにも見える、陶器のインスタレーショ ン作品です。

繊細な陶器という素材を用い、ノスタルジックで抽象と具象の間をイメージした作品だそうです。目線を作品の高さまで下げると、確かに自分の街の団地のようにも見えてくる・・・けど、駅も無く、ただ丸く繋がった線路が不思議な世界です。

個人的に、最もおぉ!と思った作品は、「NOW I WON」と「return home(turn me hero)」という対の言葉遊びの作品。
「NOW I WON」は、ご覧の通り回文で、「return home(turn me hero)」はアルファベットを並べ替えて別の文章になったものです。
どちらの作品も、おや?!という場所に電光掲示板が入っています。あまりネタばらししたくないので、ぜひギャラリーでどこに電工掲示があるのか見つけてみてください。

素材や技法も様々で、とてもバラエティーに富んだ展覧会ですが、全てに共通するのが「帰る」というテーマです。耳を澄ませたり、じっくり作品と対峙して、それぞれの「return」を探すのは、なかなかに楽しいです。

持ち帰ることの出来る、お土産風の作品もあるので、ぜひぜひ足をお運び下さい。

会期/2011年6月23日(木)~7月6日(水)
開館時間/10:30~18:30
無料、日曜日休館

大野さん在廊時には、ぜひお話を聞いてみてください!好きなものとか、制作した国とか、作品にまつわる様々な思いが聴けてもっと楽しめますよー。

text:fleur_テ


    fromKYOTO

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