七種なずな、唐土の鳥が~♪

皆さんは今朝何を食べましたか?

私と同じく「七草粥を食べた」という方が多かったのでは
ないでしょうか。1月7日の朝に食べると1年間病気をしない
という言い伝えがあるらしいですね。
もともと中国の習慣で、「七種菜羹」を食べて無病を祈っていたのが
日本に入ってきたらしく、それが平安時代の頃から始まって、
江戸時代には一般に定着したそうです。

母の話によると、昔は鴨川で七草を摘んでいたとか。
そして、摘んできた七草を刻みながら、祖母がおかしな歌を歌っていたそうです。

「七種なずな 唐土の鳥が 日本の土地へ 渡らぬ先に 七草たたいて トントントン」

前日の夜に囃し歌を歌いながら、まな板の上にのせて包丁で叩いた七草を、当日の朝に
お粥の中に入れるというのが昔からの風習のようです。

有岡利幸著の『春の七草』によると、京都府京北町では、
「かんこの鳥は日本の土地へ渡らぬさきは七草はじかみ、七草はじかみ」と歌うとか。
七草も、芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべら)・
仏の座(ほとけのざ)・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ)が普通だと思っていたら、
京都の上賀茂地区ではナズナと畑菜を、京都府の久美浜町では大根の芯葉を使う
そうです。京都だけでも地域によってこんなに違うんですね。

ちなみに皇居では、芹・薺・御形・繁縷・仏の座・菘・蘿蔔と丸餅が1個入っている
七草粥を召し上がられるそうです。われわれ庶民と同じですね。
 

◇ 七草に関してもっと詳しく調べてみようと思ったら…。
  『春の七草 ものと人間の文化史146』  /  有岡利幸著
  情報館所蔵: 3F閲覧室 471.9||A 75 一般図書 

◇ 今からでも遅くはない!作って食べよう!!と思ったら…。
  『行事としきたりの料理 : 正月行事から七五三参りまで
     : 暦の中のきまりごと 』 /  千澄子 [ほか著]
   情報館所蔵: 3F閲覧室 596.4||G 99 一般図書 (只今、2-3F踊り場で特集中)

◇ 英語ではどう言うの?と思ったら…。
   『日本の年中行事を英語で紹介する事典』 / 石井智子著 ; 浅見ローナ幸恵英文校閲
    情報館所蔵:  3F閲覧室 386.1||I 75 一般図書 (只今、2-3F踊り場で特集中) 

(text:図書:RY)


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