公募 京都芸術センター2010

京都芸術センター恒例、若手アーティストによる公募展が今年も幕を開けました。

開館当初は、美術分野の専門家による審査が行われておりましたが、ここのところは他分野から審査員が招かれており、その独自の視点も見所の一つです。

2010年の審査員は映画作家の河瀨直美さん。河瀨さんが応募総数126点の中から選んだ2プランが、北ギャラリー:寺島みどり「見えていた風景 – 記憶の森-」、南ギャラリー:森川穣「確かなこと」。

河瀨さんは、「寺島さんの作品には、鑑賞者との間に新しい関係が生まれる予感があり、森川さんには、作者の中にあるスケール感の大きさを感じました。」と評しているとのことです。(京都芸術センターHPより)

2月6日に開催された河瀨さんと作家によるギャラリートークを見てきました。

南ギャラリーの森川さんは、2006年本学洋画専攻の卒業生です。その素朴で温和な本人の印象を良い意味で裏切るような作品のスケールの大きさや、奥の深さ、またとても繊細に感覚を大切にしている感じが非常に良く伝わりました。

北ギャラリーの寺島さんは、女性らしい鮮やかな色彩の絵を描く作家さんです。落ち着いた風貌の彼女から沸き起こる、とてもダイナミックな作品に圧倒されます。期間中滞在制作をされていて、日々刻一刻と作品が変化していくのが非常に楽しみです。

 個人的な京都芸術センターのオススメポイントは、「コンテンポラリー」「現代アート」に満ちた空間を、シニアのボランティアさんにガイドしていただけるという点です。

勉強熱心な彼らのガイドを聞くことは、若手アーティストの作品が社会でどう捉えられているのか、垣間見るチャンスでもあります。

期間中、それぞれ別会場での関連展示や、またセンター内でも関連企画が開催されます。ぜひ足を運んでみてください。

公募 京都芸術センター2010

ギャラリー北:寺島みどり「見えていた風景 – 記憶の森-」

ギャラリー南:森川穣「確かなこと」

本年度審査員 河瀨直美(映画作家)

2010年2月5日(金)-2月24日(水)

10:00-20:00 会期中無休・入場無料

text:テ


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