節分

豆まきの季節が訪れました。

子供の頃は、6つ、7つと歳の数食べられる豆を楽しんでいましたが、だんだんと歳を重ねるにつれ、「2月3日は1年で最も口内がモサモサする日」というイメージしかありませんでした。

それが京都に来てから、不思議な節分文化に触れ、お正月、クリスマス、誕生日、節分!と、1年のBigイベントに肩を並べたのです。

 今では海苔メーカーの戦略もあり、恵方巻の知名度ももすっかり上がりましたが、私が最初にそれを目にしたのはアルバイト先のまかないとして出された太巻きで、無言でその年の恵方を向いて太巻きを丸かじりする事に、大きなカルチャーショックを受けました。その後、アルバイト先の店主に進められるがまま吉田神社に行ってみると、、、

前田のベビーカステラや、串カツの屋台が参道に立並び、よく温まった大関OneCupが参拝客を迎えます。流れに沿って境内に進むと、福引券付の豆の販売があり、さらに吉田山の傾斜に沿って参道を登れば、年越し蕎麦屋、鰯の炭焼き屋、恵方巻屋、加えて樽酒を枡で売っているお店・・・テーマパークのようでした。

またお正月や節分など特別な日に解放されている斎場所大元宮にも間近で参拝できます。八百万の神が祭られており、さらにお社をぐるりと囲むように日本全国の神様が祭られています。八角形の建物に六角形の屋根が乗る不思議な建物で、見るだけでも価値があります。吉田神道ならではの独特な形だそうで、重要文化財にも指定されています。

(吉田神社は『徒然草』著者の兼好法師(吉田兼好)縁の神社でもあります。)


 

 さて、明日2日は前夜祭、18時から四つ目の鬼が出ます。3日は当日祭で、23時になると火炉祭という、古札がぎっしり詰まった大きなやぐらに火をつけ、夜通し燃やす儀式があります。なかなか圧巻。

4日には福引券の当選番号が発表され、京都新聞に掲載されます。中にはかなりハード系の賞品もありますが、お米なんかは狙ってでも当てたいうれしい賞品ですよね。

というわけで、 節分の絵本をご紹介。情報館に所蔵はありませんが、久々に鬼のお面をつけて豆をぶつけられる役をしてみたくなりました。

「ふくはうち、おにもうち」

text:テ


    fromKYOTO

    卒業生・学外の方へ:利用のご案内

    マイライブラリ:マイライブラリについて

    交通アクセス:京都精華大学サイトへ

    公式Twitter