『おじいちゃん 』 マーク・ジュリー, ダン・ジュリー写真・文
老いてゆく祖父を見つめる家族。
この本は、写真集というかたちをとっています。
幼いころの写真からはじまり、成長し、結婚し、子供が生まれ、孫も生まれ、だんだんと老いてゆく一人の男性の姿が記録されています。
自分で入れ歯を外して、これをもう使うことはないと言い切ったおじいさんの姿は、読む人に生きているとは何なのかということを、考えさせてくれます。
この本を読んで、痴呆だった自分の祖母を思い出し、涙が出そうになりました。
老い、病、家族を考えるきっかけになる一冊です。
●情報館所蔵資料●
『おじいちゃん』
マーク・ジュリー写真・文 ; ダン・ジュリー写真 ; 重兼裕子訳
東京 : 春秋社, 1990.4
3F閲覧室 一般図書 367.7||J 97
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