ライド ライド ライド

 とりあえず表紙がいい、というか、なんじゃこりゃ、という感じで手に取ってしまいました。藤代冥砂(ふじしろめいさ)の『ライド ライド ライド』。

 
『月刊』シリーズや週刊朝日の表紙等で知られるカメラマン、藤代冥砂が、世界を一周し、文字通り、現地の女の子に「ライド ライド ライド」していく写真エッセイです。
 
以前、タムくんを見に行ったことを記事にしたときに、表現に必要なのは「愛」なんだ!と、豪語していましたが、この本を読んでもそう思いました。
世界を旅して各地の女の子とアバンチュールっていうのは、ぱっと聞けば「男子の夢」かもしれないけど、実際できるかって言ったら、どうなんでしょう?そういう状況が用意されていても難しいのではないでしょうか?まあ、私は女子なので、あくまでも予想ですけど。
 
目鼻立ちがどうとか、せまいストライクゾーンじゃなくて、いろんな国の、いろんな女の子を抱くことができるっていうのは(抱かずにはいられないっていうのもあるんでしょうけど)、男としての包容力を感じます。そんな、いつもいいことばかりじゃないでしょうし。だから、女子としては、藤代さんの被写体となる女性が、「自分をさらけ出してしまう」っていうのはなんとなくわかる気がしてしまうのです。
 
 
以下引用
 
私はすべての女に、愛してると言ったと思う。娼婦にも言っていた。私は女の何を愛していたのだろう。それはきっとその夜から始まるはずだった二人の未来を愛したのだと思う。二人の未来などないことを知っているから、なおいっそう強く求めて愛するしかなかった。切なさはなかった。
 
 
『ライド ライド ライド』藤代冥砂
情報館所蔵:3F閲覧室 290.9||F 66

(text:図書:meganet)


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