瓜生山祭でHOSEに打ちのめされるの巻
「地獄からやってきた」バンド、HOSEを見に行ってきました。
友人から「煩悩の数だけ3・3・7拍子をやってそれをCDにしているとんでもないバンドがいる」という噂を聞いたのはいつのことだったか…。現代音楽に詳しい彼が、「僕はこういうことがやりたいんですけど、絶対にやりたくないんです」と絶賛していたのでCDを聴いてみたのです。
私の感想は、『子供に聴かせられない音楽である』というものでした。とってもワルい音楽です。ワルい大人たちの集まりです。もう、笑いが止まりませんでした。
この狂気を、ライブでいかに表現するんだろうということがすごく気になっていて、見たい見たいと思っていたら、造形大学が呼んでくれました。私は見ず知らずの実行委員の男の子に「ありがとう」と言ってしまったほどです。
バンドの構成は、エレキギター、トロンボーン、トランペット、パーカッション、エレキベースで、全員が譜面台を前に座り、五重奏といった出で立ちでした。ほとんどが生音に近い状態で、小さな音がホールによく響き、それがまたこの音楽のシュールさを助長していたように感じます。
それで、どんな音楽だったかというと…ぼんやり聴いていればメランコリックで映画『アメリ』で流れていてもおかしくないかもしれませんが、時々雄叫びが上がったり、チューニングのずれたベースの音が「バイーン」と響いたり、妙に盛り上がったりして、やっぱり『アメリ』はあり得ない、と思う。というか、ハナからあり得ないんですけど。
ステージが終わって、私はお腹いっぱいになって、非常に満足したのだけれど、この気持ちを言葉にするとしたら…なんだろうと。もし、物販とかでバンドの人に会っても、「良かったです!」とは口が裂けても言えないし。「もう、酷いです!」とか、「悔しいです!」とか、そんなところでしょうか。こんなジレンマ、今まで味わったことありません。
というわけで、おすすめはしませんが、絶賛します。
この気持ちを味わいたい方は是非、神戸へどうぞ!
軽音楽ジャンボリー series vol.2 「第1回 軽音楽とジャンボリー」
■日時:2009年11月8日(日)open 13:30 start 14:00(終演21:00予定)
■会場:旧グッゲンハイム邸(JR/山陽塩屋駅徒歩5分)
〒655-0872 神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
■料金:予約 ¥3,000 当日 ¥3,500
■出演:HOSE / popo / 川手直人 / 中尾勘二トリオ / ソン(仮) / ブラジル / アキビンオオケストラ / 三田村管打団? / 梅田哲也 / ゑでぃまぁこん
これ、絶対おもしろいですよ。
(text:図書:meganet)