ベルサイユのばら
バラをしょって「愛している」っていうのは、今の時代に合わないでしょう。
スマートが愛されるこのご時世。でも、だからこそ、今!ベルばらが必要なんだ!
「ベルサイユのばら」が連載されていたのは1972年から1973年のこと。 私はまだ生まれていませんでした。最近はその頃やそれ以前の歌手の動画をYou tubeなどで検索してよく見ていますが、なんというか、びりびりと伝わってくる、むさい『本気』度に圧倒されてしまいます。これが実に格好よい。
そういった『本気』な感じが疎まれだしたのはいつからのことなんでしょうか。 やはり『雰囲気』重視で内容のない90年代のせいでしょうか。
もう2009年ですから、『雰囲気』は『スマート』に名を変えて、最近はエコエコエコエコうるさい。いや、でもこのエコの流れが、チープな大量生産を乗り越えて、もっと『本気』な価値観にたどり着いてくれたらいいなと思う。
私は27歳ですが、最近の大学生はどういう世代観を持っているんでしょうか。 草食男子がどうのとか、やいやい言うとりますけども、ここでバラをしょって 「愛してる。おまえがいなければ生きていけない」とか言える男子は、 ある意味パンクだと思うわけです。実に、格好よい。
「ベルサイユのばら」 愛蔵版 第1巻、第2巻
池田理代子著
情報館所蔵:3F閲覧室 726.1||I 32||1 ,726.1||I 32||2
(text:情報館図書:meganet)