おもしろい本がありました。2
明治〜平成、近代日本の職業を集めた事典
明治から平成の職業を集めるとどうなるか。
ハッキリ言ってカオスです。
「キャッチ」
「観魚室(うおのぞき)の案内者(あないじゃ)」 漢字そのままの職業。
「炊きざわり」
「隙間産業」 今で言うニッチですね。
「悉皆屋」 読めますか?
「結婚詐欺師」 職業といえるのでしょうか…
「テレカ屋」 きっともういないだろうな。
「ラムネ屋」 ラムネだけで食べていけるの?
ニセという言葉の付く職業
「贋孤児院」「偽商標屋」「にせパア」「にせ白衣」「偽坊主」「偽物師」
偽商標屋か…。地鶏やウナギの偽装もこの類かもしれない。
ぱらぱらめくっていて、目を引いたのがこの職業
「ひも」
売春をする女性の亭主。…(略)…「ひも」はやさしい愛情のある態度と暴力による威圧で女性を巧みに管理するという。
するというって、そんなヒドイ。というか、これも職業なのでしょうか。ひらがなでなくカタカナで「ヒモ」だと思っていました。
カタギよりもちょっと後ろ暗い職業に、ついつい目がいってしまいます。
≪情報館所蔵資料≫
近代日本職業事典
松田良一著. 柏書房, 1993
3F閲覧室 参考図書 366.29||Ma 74
(text:C)