バレエ・リュスについて

バレエ・リュス、の存在をどれだけの人がご存知だろうか?

バレエ・リュスのことは、私もつい最近知ったばかり。
「バレエ・リュス」とはフランス語で、日本語にすれば「ロシアバレエ団」。
ロシアのバレエ団がなぜフランス語として固有名詞化しているのか?
それを知るためにも、先ずはこの映画を観て欲しい。

このバレエ・リュス、今は存在しないが、稀代の興行師であるセルジュ・ディアギレフ
に率いられ、パリのシャトレ座で旗揚げをしたのが1909年のこと。
来年がちょうど100年目に当たる。
その意味もあってか、近年このバレエ団にちなんだ映画が上映されたり、またその
芸術性を紹介する展覧会が催されたりしている。バレエの素人である私が多くを
語ることはできないが、このバレエ団はパリの社交界・芸術界に大きな影響を与え、
またバレエの近代化に大いに貢献したらしい。

確かにこのバレエ団には、アンナ・パヴロヴァ、ニジンスキー、タマーラ・カルサヴィ
ナといった天才舞踊家、ドビュッシー、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ等の
音楽家さらにはバクスト、マティス、ピカソ等といったそうそうたる芸術家が
関わっている。その魅力は、はたしてどこにあったのか?
私にとって大変衝撃的だったのは、そのバレエ団がディアギレフの死後いったん
解散し、そのあとを引き継いだバレエ・リュス・ド・モンテカルロのダンサー達が
この映画の主な登場人物となっているのだが、そのバレエ団にしても結成は1932年。そこで活躍した人たちがいまだ健在であることに驚かざるを得ない。
バレエを踊ることは、さぞかし健康に良いことなのであろう、と思った次第である。

いずれにしろ、今までバレエに興味のなかった方でも、この映画を観ることで
その価値観が大きく変わること、請け合いである。

(text:bach憧憬)

    fromKYOTO

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