「聖の青春」

将棋の世界

将棋。
指したことはありますか?
私は幼いころ「挟み将棋」をした事はありますが、「将棋」を指したことはありません。

そんな私ですが、羽生善治棋士は知っています。
7つある将棋のタイトルすべてを同時に獲り、7冠を達成した棋士です。

その羽生善治棋士も登場し、
将棋の世界が舞台となっている小説があります。

大崎善生著『聖の青春』です。

これは故村山聖棋士の青春の物語です。
棋士として、また1人の人間としての魅力が伝わってきます。
華やかな場が新聞やテレビでは取り上げられがちですが、しかし、タイトル戦を戦える棋士はほんの一握り。
そこに辿り着くまでの長く厳しい世界が、
雑誌、『将棋世界』の編集長をしていた作者によって、鮮明に描かれています。
将棋を知らなくても、その世界に引き込まれ、心を打たれます。

マンガでもいくつか将棋の世界を舞台にしたものが出ていますが、
そのうちの一つに、羽海野チカさんが描く『三月のライオン』があります。
このマンガに登場する棋士、二海堂晴信は村山聖棋士をモデルにしているそうです。
愛らしい絵が心を和ませてくれますが、棋士の苦悩などもしっかりと書き込まれています。

どちらの作品を読んでも、将棋を指してみたいという気持ちになると同時に、
前向きに生きていこうという温かな気持ちにさせてくれるのです。

『聖の青春』
大崎善生著. 講談社, 2000.
3F閲覧室 796.021||O 73

『三月のライオン』
B1雑誌コーナー『ヤングアニマル』に掲載中

(text:kumamaru)

    fromKYOTO

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