潜水服は蝶の夢を見る
主人公は元ELLEの編集長。脳梗塞により左目以外の身体が麻痺してしまったが、表現者の心は折れず左目のまばたきだけでとうとう1冊の本を完成させる。というストーリー。重く感じますか?
「バスキア」や「夜になるまえに」などの監督作品。
仕事や日常生活の中ではあまり見えなかった風景が主人公の記憶と想像力からどんどん映像化されていく。
(彼はそういう風景と暮らしていたのかもしれないが)
普段見ているものと違うもので自分の気持ちを表すならどのようにするだろう、と想像が膨らみ、私自身の記憶もくすぐられる。
また、想像と現実の切り替えもはっとさせられる。
私にはきっと永遠にそうことはできないと思うフランス人的発想の言葉のつづり方も心地よい。
彼のいる病院でニジンスキーもジャンプを完成させたとか・・・・
監督 : ジュリアン・シュナーベル
原作 : ジャン=ドミニク・ボービー
脚本 : ロナルド・ハーウッド
出演 : マチュー・アマルリック 、 マリー=ジョゼ・クローズ 、 マックス・フォン・シドー
(text:YN)