石原千秋著 『ケータイ小説は文学か』
瀬戸内寂聴さんもケータイ小説を書いていたらしいです。
ケータイ小説の存在自体、はっきり言って知らなかったです。
知ったのは、本屋さんに行った時に「売れている本」として紹介されているのを見て、その存在を知りました。
なので、その「ケータイ小説」が文学なのかという問いまで出てきている程、
ケータイ小説の存在ってある意味すごいんだなと思います。
この本はケータイ小説の特長、ヒットした小説の要約、その説明、小説の少女たちの性などについて書かれています。
ケータイ小説の少女達が持っている世界と自分の10代に持っていた世界を比べると、当たり前だけど時代が違うし、それに伴う環境だって違うから理解出来ない所がたくさんあるだろうと思います。
でも、理解出来ないけど知りたいという欲求が心のどこかにあって、気付いたらこの本を手に取っていました。
正直言うと要は気になる存在だったのです。
ケータイ小説は薄いかとか、文学というべきものかとか、それに対して色々な意見が本書ででてきています。
私はケータイ小説を読んだ事がないけれど、本書のヒットした小説の要約を読めばどれも似たような所がある事がわかるけど、文学とかそういうのではなくて全く別の新しいジャンルと言えるのではないかと思うのです。
ケータイという手のひらサイズのコミュニケーションツールを駆使した少女の為の少女による恋愛小説…それが今の10代のストライクゾーンだったのかと思うと少し生き急いでいる感じがするなぁ。
次回は、meganetさんの「ケータイ小説」についての記事がでます!
『ケータイ小説は文学か』
石原千秋著/ちくまプリマー新書
3Fわかばコーナー、910.26||I 74
(Text:たわし)