『やさしい音色の処方箋』 高本恭子

新着本並びました〜。

情報館の新着資料を教えてくれるページがあるって知っていましたか?情報館ホームページの右側メニューにある『マイライブラリ』では、自分が今借りている資料を確認したり、OPACの検索結果を保存したり、といったことが出来るのですが「新着情報」という項目にある「新着図書の条件」を設定しておけば、情報館の新着図書の中から自分の興味のある分野の本について、利用できるようになったことを知らせてくれるのです(設定しないと届きませんよ!)。設定の仕方など詳しいことはヘルプを読んでもらうか、情報館スタッフに聞いてもらうことにして(笑)今日は私あてに届いた新着図書の中から、1冊ご紹介しましょう。

『やさしい音色の処方箋』では音楽療法士である高本恭子さんが、日頃行っている音楽療法の様々な事例を挙げながら、"音楽療法とは何か"ということをとてもわかりやすく書いておられます。音楽療法という言葉は聞いたことがあるけれど、実際どんなことをするのだろう…と思っておられる方は多いのではないでしょうか。モーツァルトの曲はリラックス効果がある、とか眠れない時にはこの曲を聴くといい、とかそれも音楽療法の1つです。それをもっと深めていくと、障がいを持った方や、精神的に不安的な方、施設に入っておられる高齢者の方など、結構重い症状の方にも音楽療法を用いることで状態が改善されたりといった効果があることがわかっています。

私が高本さんのことをいいなと思ったのは、ただ「音楽で元気になりましょう!」と言うのではなく、「症状が深刻な場合は、歌ったり奏でたりすることは出来ないのです」と言っておられることです。気分がひどく沈んでいるときに「楽しく歌いましょう!」と言われてもとてもそんな気持ちになれず、ますます落ち込んでしまうばかりです。やはり、音楽療法士というのは色々なことを勉強しておく必要があるのだと感じました。

音楽療法について知りたいという方に入門書としておすすめです。音楽療法を行うにあたって大切なことがたくさん書いてあります。そして、別に自分は音楽療法をするつもりはないんだけど…という方にも、十分楽しめる本ではないかと思います。

(Text:Booktree)

    fromKYOTO

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