『一千一秒物語』 稲垣足穂著

ニッケルメッキの星が輝き、機械仕掛けの月がのぼる・・・ 月の光で密造酒がつくられ、黒い夜空はボール紙製、月と星型のブリキが貼りついているだけ・・・

そんな不思議な話ばかりが詰まっているのは 稲垣足穂 著 『一千一秒物語』
今から約85年前に書かれたこの本は、およそ70篇のうち短いものでは2行、長くても1ページ半程で完結してしまう奇妙な味わいの短編集。 え?それで・・・?待って待ってと思う間もなくお話は終わり。そして次から次にお話がはじまっていく。まるで流れる星を追いかけるように読み進んでいくこの本は、今読んでも驚くほどあたらしく、想像力をかきたててくれる1冊です。
個人的には寝る前に読むのもいいなと思っています。
最後の一文が、なんかちょっといい感じ・・☆

『一千一秒物語』
稲垣足穂文/たむらしげる絵 リブロポート 1994.6
情報巻所蔵 3F絵本 726.5||Ta 82

『一千一秒物語 (新潮文庫:草-86)』
稲垣足穂著 新潮社 1969
情報巻所蔵 3F文庫新書 913.6||I 52||新/文

『古典篇 (世界SF全集:第34巻. 日本のSF : 短篇集)』
石川喬司編 早川書房 1971.4
情報巻所蔵 B1F閲覧室 一般図書 908.3||Se 22||34

『一千一秒物語 (ちくま文庫:[い-53-1]. 稲垣足穂コレクション:1)』
稲垣足穂著/萩原幸子編 筑摩書房 2005.1
情報巻所蔵 3F文庫新書 918.68||I 52||ち/文

(text:kopu)

    fromKYOTO

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