美空ひばりのリズム感

女王様に、わたくしごときがこんなことを申し上げるのも大変恐縮なのですが、美空ひばりのリズム感ってすごい。

というのは、ひばりさんがジャズを歌っているCDを情報館で借りて聴いたところ、あまりに完璧だったものですから。日本人だと思って聴かなければそうだと気づかない。いや、知ってても疑ってしまう。

『ジャズ&スタンダード』はその名の通り、スタンダードナンバーを歌い上げているアルバムで、一曲中の前半は英語詞で後半が日本語詞、もしくはその逆となっています。

もうねえ、英語の部分はねえ、声の出し方とか、スウィングのひっかけ具合とか、微妙なニュアンスの部分が確信犯なんですよね。スキャットとか完璧ですからね。私の中で、スキャットはいかに茶目っ気が出せるかがポイントなのですが、それも完璧でした。
こういうことがわかっているのと実際にできるのとではまた隔たりがあるわけで、そうすると、「あー、やっぱりこのお方はめちゃめちゃ歌がうまいわ」と、ひれ伏してしまうんですね。

日本語部分は、初めちょっと気恥ずかしいような気もしたのですが、聴いていくうちに慣れてきて、気づけばもうやみつきでした。そう、美空ひばりのジャズは聴けば聴くほど気持ちいい。

そして、ビックバンドのスウィングですからね。そりゃもう、楽しいに決まってますよね。躍るための音楽ですから、小難しいことは一切必要ないのです。

頭を使う音楽はしんどいんです。演奏する人が頭を使うのはいいんです。でも、聴く時に頭を使うのはしんどいんです!そういうときはこういうのを聴いてハッピーになりたいんです!!

『ジャズ&スタンダード』
美空ひばり
1F録音 録音 J||Mi 53||CD

(text:meganet)

    fromKYOTO

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