『ヘンリー・ソローの日々』 ウォルター・ハーディング著 山口晃訳

ナチュラリスト必携の書『森の生活』の著者 ヘンリー・ソローの伝記

街を離れ、ウォールデンの森の中で自給自足の生活をしたソロー。その2年余りのストイックな暮らしを描いた『ウォールデン ― 森の生活』は、200年近くたった現在でも読み継がれている。

『森の生活』からは気難しさや頑固さを感じるソローだが、本著では全く別の人柄が垣間見える。それはもちろん自叙伝ではなく、他者が書いた伝記ということもあるのだろうが、いわゆる堅物ではなく、こんなにも面白味のある人だったのかと、これまでのイメージが一変する。ソローというとどうしても『森の生活』からとなってしまいがちだが、伝記で先に人柄を知っておくと違った読み方ができておもしろいかもしれない。

ほんとうの豊かさとはなにか、自然とともに生きる喜びを綴った歴史的名著
学生時代に読んでほしい一冊
『森の生活 : ウォールデン』
H.D.ソロー著 飯田実訳
岩波書店 1995.9 400323071X(上) 4003230728(下)
情報館所蔵:3F文庫新書コーナー 934||Th 8||岩/文

『ヘンリー・ソローの日々』 
ウォルター・ハーディング著 山口晃訳
日本経済評論社 2005.5 481881587X
情報館所蔵:3F一般書 930.28||Th 8

(text:Hh)


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