うろんな客
エドワード・ゴーリーと聞くと『不幸な子供』という絵本が有名ですよね。
ひたすら少女が不幸になっていく、あの本です。
そのゴーリーの作品の中で今回紹介するのは
「うろんな客」という一冊。
ペンギンのような、アリクイのような形にマフラーを巻いた生き物がある家庭にふらっとやってきたかと思うと意味不明の行動を起こしまくり家族を困惑させます。
なついてくるでもなく嫌がらせでもない。
いったい何が目的なのかわからぬまま時は過ぎていき、、
子どもや認知病の方に当てはめて読む方も多いとのこと。
ゴーリーの絵本はペンのタッチを直に感じるイラストに、美しい色でまとめられた装丁と1冊買うと他の本と一緒に部屋に並べたくなること間違いなしです。
まずは深く解釈せずにジャケ買いしてしまってもいいと思います。
そして部屋に飾っていて、ふと何となしに手に取ったときに自然に別の見方ができるようになっているのではないでしょうか。
ゴーリーの本は残酷な色が強いものが多いため、好き嫌いが分かれるところですがこの作品に関しては子ども向けとしても読める内容になっています。
『うろんな客』
エドワード ゴーリー (著)
河出書房新社
(text:もやし)