ブロークン・フラワーズ
ピンクのキーワードに誘われて
コンピュータで財産を築いたドン・ジョンストンだが、恋人は愛想をつかして出て行ってしまう。
その日に届いたピンクの手紙に赤い字で書かれた手紙には「あなたの息子がいます。」と。
気が乗らないながらも隣人にのせられて息子を探すたびに出るドン。
過去の彼女を一人一人訪ね、手紙の真相を解いていこうとするのだが、だれが差し出し人かはわからない。
さらに旅先で会う他の女性も含み、息子探し=自分探しが広がって行く。
ビル・マーレィがドンを淡々と演じていて、いかにも冴えないおじさんなのだが、昔はドン・ファンと呼ばれ自由奔放で元恋人+旅先で出会う女性がシャロン・ストーンやクロエ・セヴィニーなど豪華。
ジャームッシュらしく、人間の面白さが良く感じられる作品。そしてロードムービー!
人に照らして自分を見るのは誰もが必要だが、そこにはほんの少しの衝動で自分が動くことも大切なのかも。
少しの風が吹けば色んなことが動き出すように。
監督・脚本 : ジム・ジャームッシュ
出演 : ビル・マーレイ 、 ジェフリー・ライト 、 シャロン・ストーン 、 ジェシカ・ラング 、 ティルダ・ウィンストン
(text:YN)