「ダウン・バイ・ロー」他
ジム・ジャームッシュに惹かれるわけ。
from KYOTOのヘビーライターさんがジム・ジャームッシュ近辺の人の記事を描いていたのに影響を受けて手を上げました。
ジム・ジャームッシュの作品で印象に残っている作品は以下の2点
「ダウン・バイ・ロー」
「コーヒー&シガレッツ」
「ダウン・バイ・ロー」はそれぞれの理由で投獄された(個性のある)3人が、脱走をはかり、もめ事ばかりを起こしながらも道を進んでいく。そして最後には・・・
まるで人生のように、どうでもいいことと、どうしようもないことと、ちょっとのドラマで作られています。
出てくるのはものすごく変でものすごくかっこいい男たち(ジョン・ルーリー/トム・ウェイツ/ロベルト・べニーニ)。
なのに、こんなに変わった人たちでも、なんか根は同じ、と思えてほほえましくなる。これ以降、ロードムービーってジャンルに反応するようになったように思います。(あと、「パリ・テキサス」)
「コーヒー&シガレッツ」はオムニバスで「ダウン・バイ・ロー」が撮られた後から少しづつ撮りためられた(10年以上)オムニバスもの。
タイトル通り、コーヒーとシガレッツをキーワードに似たカメラアングルを使って撮られていていろんな俳優さん(ロベルト・べニーニ、イギー・ポップ、ケイト・ブランシェットなど)も出演している。これといったスペクタルはありません。
私は日本で数年前に見ましたが古さは感じさせず、それよりも「ダウン・バイ・ロー」を見たときのような、人の生活の中のなにげないドラマのおもしろさと、映画ってやっぱり(作り方にしても)自由で楽しいものなのだ、と感じました。
彼の映画を観ながら、『こんな変わった人知らん』と思いながらも『同じぐらいおもしろい人知ってるわ』と思う。結局そのおもしろさは自分のツボにどのくらいはまるか、なのですね。
愛すべき隣人たち。