宮沢章夫氏講演「ノイズと演劇」

「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」といって何のことだかわからない人にこそ聞いてほしい。

私が初めに宮沢章夫氏を知ったのは、実は氏の著書であるエッセイ集『牛への道』を読んでのことだった。そのため最初にもったイメージは”極めて奇抜な視点を持つエッセイスト“であり、そうではなく劇作や演出が専門と知ったのはその少し後になる。

ラジカル・ガジベリビンバ・システムについては、それより以前から知識として知っていたものの、実際にその作品を目にしたことはなく、両者を関連付けて考えることもなかった(そうでなくともまったくの門外漢である私の目が、作・演出担当にまでいったかどうかは甚だ疑問ではあるが)。

その後両者が同じ宮沢氏の世界観の上に成り立っているのだと知ったとき、あの視点で世界を見ている人が作った芝居というのはどんなものなのだろうという強い興味を覚えた。しかし残念ながら私が氏を認識した時点ですでにその活動は停止されており、見たいと思って見られるものではなかったため、その想いは永く私の中でくすぶり続けることとなり、今に至ってもなお満たされずにいる(その割に現在宮沢氏が主宰している「遊園地再生事業団」についてもその作品を見たことがないというのは、私自身の情熱の薄さもさることながら、失われてもう取り戻すことがかなわないものへの郷愁を神聖視するがためなのだろうと思う)。

さて、この度その宮沢章夫氏がアセンブリーアワー講演会に満を持して登場という運びとなった。もし芸術であれ、学問であれ「我が道」を志す人がいるのならば、ぜひ参加してみてほしい。氏のもつ独特の視点は、それを受けた者に全く新しい価値観をもたらしてくれるだろうこと請け合いである。

 ラジカル・ガジベリビンバ・システム(RGS)は、日本のギャグユニット。
1985年から1992年まで活動した。参加メンバー:宮沢章夫、竹中直人、いとうせいこうらにより結成され、シティボーイズ、中村有志、住田隆、西田康 人(現・緋田康人)、ふせえり(住田と西田はRGS活動終了後にビシバシステムを結成。西田脱退と入れ替わりにふせが参加)、加藤賢崇らが参加。
-「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より引用。2007/10/19(金)11:11
UTC、URL: http://ja.wikipedia.org

『アセンブリーアワー講演会:宮沢章夫「ノイズと演劇 – からだから考える」』

2007年11月29日(木)16:20〜17:50  開場:15:45
会場:京都精華大学 黎明館201教室
費用:無料 申込:不要(先着順)

その他、情報館にも宮沢章夫氏の著作について複数の所蔵があります。

(text:草熱)

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