葉っぱのフレディ : いのちの旅

葉っぱのフレディは死んだ。 けど。

生物であるからには死という運命から逃れることはできない。
無生物であっても破壊や風化、何かしらの形で終焉を迎えることは避けられないだろう。

“Memento mori”などと唱えるまでもなく、それは至極当然のことである。
逃れる術がないのであれば、後はそれをどう受け止め、限りある生を全うするかということに尽きる。

何のために生きるのか。何のためにも死ぬことはない。
生は一様ではない。どのようにして生きるかを選ばなければならない。
死は一様である。どのようにして死ぬかを選ぶ機会はない。

フレディは死んだ。そこに意味はない。
フレディはどう生きたか。おそらくそこに答えがある。

そしてその答えを探すため、我々はまた「いのちの旅」を続ける。

『葉っぱのフレディ : いのちの旅』
/ レオ・バスカーリア作 ; みらいなな訳 ; 島田光雄画(童話屋、1998年)
【情報館 3F絵本コーナー 726.5||B 95 [00138230]】

(text:草熱)

    fromKYOTO

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