第5回情報館レビューコンテスト 館長賞作品
- 受賞者: 玉一祐樹美さん
- タイトル: 『ねじまき鳥クロニクル』
- 著 者: 村上春樹
- 所 在: 3F文庫新書コーナー
- 請求記号:913.6 || Mu 43 || 新/文
レビュータイトル: 「散文から運命の言葉と出会い、そして開く」 |
本を開いた日、僕は舐めた。 物語は進み、僕は茹でる。 最後のレモンドロップは最後のページをめくってから。 |
受賞者コメント |
僕はレビューは苦手です。みてもらえれば一目瞭然。文章よりも言葉で表現 それ即ち僕のスタンス。だから思ったこのレビューが出来たとき 「これは、落選か館長賞だな」 見事に良きほう、ありがたやありがたや。 |
作品の講評 |
物語が読み手になげかけるのは、単なる意味ではない。言葉とイメージの絡み合いの中から、ある世界を、さもなくば、嘘であってもよい現実を感じてくれということだ。それを感じた読み手は、作者を離れつつも作者を胸に抱かざるをえない。このレヴューはそうした村上体験だと思う。 (島本先生) |