第5回情報館レビューコンテスト 銅鹿賞作品3

                                                

  •   受賞者: イシダミキさん
  •   タイトル: 『りかさん』
  •   著  者:   梨木香歩
  •   所  在:   3F文庫新書コーナー  
  •   請求記号: 913.6 || N 55 || 新/文

 

レビュータイトル: 「あなたの大切なものを、私が、伝えていく」

 
 この本に書かれているのは、様々な「受け継がれるもの」だ。人と話が出来る不思議な市松人形「りかさん」が、おばあちゃんから主人公・ようこのもとへ受け継がれて来たように……。

 受け継がれるもの、それは例えば名家の古い歴史か、人形たちに息づく伝統のように決まった形を持つものだったりする。またある時は少女たちの幼き日の友情のような、不安定だが素敵なものもある。しかし受け継がれていたのは決して素晴らしいものだけではなく、悲しみや苦しみ、胸が張り裂けるような辛い出来事も――。けれど、大丈夫。様々な人に大切にされ続けてきたりかさんが、受け継がれてきた「愛」を、ちゃんと教えてくれるのだ。

 物語を読み終えたら、あなたも誰かにこの本のことを教えてあげてください。そうやってきっと「りかさん」という作品も、未来に受け継がれていくはずです。
 

受賞者コメント
去年は銀賞を受賞したので、嬉しいながらも悔しいです。来年は金賞を目指して頑張ります!
作品の講評
 物語の持つ不思議な雰囲気を表したレヴューです。物語から評者が受け取ったメッセージを、レヴューの読者になんとか「伝え」ようと努力しているところに好感を持ちました。もう少し、どのような内容なのかに触れてくれればよりよいレヴューになったと思いますが。 (佐藤[守]先生)
 

 

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  •   受賞者: 谷村 諒さん
  •   タイトル: 『夢十夜』
  •   著  者:   夏目漱石
  •   所  在:   3F文庫新書コーナー  
  •   請求記号:913.6 || N 58 || 岩/文

 

レビュータイトル: 「あなたの朝の、忘れもの」

  
  「夢」とは一体、何者だろうか。夜、布団の中で目を閉じている時は、恐ろしい程の現実味をもって追いかけてくるくせに、重いまぶたを開けてしまうと、先程まですぐそこにあった夢の気配は、どこからもしてこない。どこで見失ってしまったのだろうか。

 この「夢十夜」の中には、題名通り10編の不思議な夢の話が収まっている。どの話も美しく残酷で、理不尽でそれでいて魅力的な、ぞっとするくらい愛しい話達なのだ。

 これらは、夏目漱石の夢であるが、私の夢であり、そして、きっとあなたの夢でもある。朝と共に見失ってしまったあなたの夢が、ここで本の扉が開かれるのを、ずっとずっと待っているのだ。
 

作品の講評
 
 漱石ほどの賢人だから、夢といってもきっと作為に満ちたものなのでしょう。それに気付きながらも夢に希望を託そうとする姿勢に共感しました。 (小林先生)
 

 

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