第4回レビューテキスト(館長賞・図書委員長賞)

 

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  館長  日高 伶 さん 
『フリクリ』
鶴巻和哉 監督
1F視聴室 778.771||F 92||VHS

≪退屈? フリクリ フリクリ フリクリ フリクレ≫

 ちょっとHな女子高生=マミ美。ちょっかい出される主人公=たっくんは冷めた小学生。せいぜい裏山に超巨大なアイロンが乗っかっているだけの、何の変哲もない田舎町。

でもさ、やっぱり自称宇宙人はヴェスパに乗ってやって来るワケよ。
女の偽名はハルハラ・ハル子!
pillowsのタルく熱い楽曲にのせて、たった六話しかない物語の内に隕石とアンタの憂鬱をフッ飛ばし、たっくんとオレ達のテンションを宇宙最強にしてくれる破天荒&傍若無人の権化!
まぁ要約するとたっくんのおデコからロボットとかギターとか海賊王とか出てくる話なんだけどね。本題はきっと甘酸っぱい青春の物語ラヴリー、みたいな。
FLCLを見たことないモグリヲタも、自分のことをアニメなんて見ない畑の住民だと思い込んでるアンタも、チョベリバー

【講 評】
ポップなノリの口語体文章が、作品へとサーフさせる。私、作品、他者の幻想のチェーン。レビュー形式として魅力的なのだ。(島本)

【受賞者コメント】
大学入学によって鬱った伶はフラフラFLCLに出会い鳥になった(肌が)。
「麻生を電波で操るのもたやすい」くらいの気分になったけど、妄想だったみたい。現実(笑)でも俺達まで現実で居る義務ないし、夜空を飛んで朝焼け迎えて爆睡しようよ就活もしないで。ニャ、入賞嬉しいです万歳。

 


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 図書委員長賞   さん 

『20世紀の自然観革命』
和田純夫著
3F閲覧室 421.3||W 12
 
≪自分のふるまいに迷っている人へ≫
 
  相対論、量子論、宇宙論―どこかで耳にしたことがあるかもしれません。
  これらの理論はすべて、私たちが暮らす「世界のふるまい」についてのものです。
  本書には難解な数式や記号はありません。日本語が読めるあなたなら、大丈夫。
ちっぽけな常識に促われないでください。
ミクロ、マクロ、宇宙―目に見えないもののふるまいは、決して人事ではないのです。あなた自身のふるまいについて、物(ものの)理(ことわり)から学んでみませんか。 
 
【講評】
非常に素直な文章で、簡潔に内容を紹介してあるだけなのだが、自然現象と人の行動には不思議な関係があることを上手に示唆している。(安藤)
 

【受賞者コメント】
賞をいただき、とても嬉しいです。ありがとうございます。この本は現在、絶版になっています。
書店からも姿を消しつつある、貴重なものですのでこの機会に是非、読んでいただきたいと思います。 

 


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