<生誕120周年記念>美少年美少女幻影-高畠華宵の世界-展

高畠華宵(1888-1966/愛媛県宇和島市出身/本名:高畠幸吉)は、大正から昭和初期にかけて新聞・雑誌などのメディアを中心に活躍した挿絵画家です。
竹久夢二や蕗谷虹児などとともに「大正ロマンの画家」として知られる華宵は、モダンで華麗な美少女や、純粋で気高い美少年を数多く描きました。華宵作品には、1920年代のモダンなライフスタイルやファッション(アール・ヌーヴォーやアール・デコの影響)が描かれており、当時の風俗や社会風潮を知る上で貴重な資料とも言えます。しかし何と言っても、数多くの「大正ロマンの画家」たちの中で華宵だけが持つ最大の魅力は、思春期の少年少女たちが醸し出す独特の美しさ(エロティシズム)の妖しい香りにほかなりません。
今年は華宵生誕120年の年です。本展では華宵の故郷・愛媛県にある個人美術館「高畠華宵大正ロマン館」が所蔵する華宵作品から、代表的な作品を展示します。またあまり知られていない華宵の私生活や書簡なども合わせてご覧いただけます。
華宵は明治36-39年(15-18才)という多感な時期を、京都で過しました(京都市立美術工芸学校日本科へ通う)。また「華宵」という号は、祇園の華やかな宵にちなんでつけられたと言われています。華宵ゆかりの地・京都で開催される本展が、世代を超えて華宵世界が広く愛好されてゆくきっかけになれば幸いです。

* 開催要項
* 高畠華宵プロフィール
* 参考文献
* 関連グッズ販売
* 展覧会場写真

開催要項

■会期:2008年3月8日(土)〜4月11日(金)

※展示作品点数は現時点で未定です。
※4月1日(火)以降は本学の新入生オリエンテーション期間につき、館内の混雑が予想されます。導線およびスペース確保のために一部展示を縮小いたしますので、3月末までに観覧されることをお奨めいたします。
※出展作品のクオリティに比して什器等の展示環境が見劣りする点につきまして、あしからずご了承願います。

■開館時間:

(1)3月8日(土)〜3月31日(月)
平日・土曜日 10:00-17:00 日祝日休館
(2)4月1日(火)〜4月11日(金)
平日 8:30-20:30 土曜日 8:30-18:00 日祝日休館

■会場:京都精華大学情報館 3F スペース「tatami」※入場無料
■主催:京都精華大学情報館
■共催:高畠華宵大正ロマン館
■特別協力:弥生美術館
■後援:大正イマジュリィ学会
■問い合わせ先:京都精華大学情報館図書情報課(担当:西口
t:075-702-5137 f:075-723-1505 e:kslib*kyoto-seika.ac.jp (*を@に変えてください)

高畠華宵プロフィール

たかばたけ かしょう/明治21年(1888)〜昭和41年(1966)
愛媛県宇和島市生まれ。実家は生糸商を営む商家で、8人兄弟の次男として生まれた。明治35年に本格的な絵画修業のため上阪、翌36年には京都市立美術工芸学校日本画科に入学し、また同39年には浅井忠創設の関西美術院にも通い、洋画の技術も習得した。明治39年に上京。明治44年に知人の紹介で津村順天堂の婦人薬「中将湯」の広告絵を描いたことで注目を集め、その後大正から昭和初期にかけて、『講談倶楽部』『面白倶楽部』『少年倶楽部』『日本少年』『少女倶楽部』『少女画報』『婦人世界』『主婦之友』などの雑誌を中心に、挿絵・表紙絵などを描き、人気挿絵画家として一世を風靡した。また「華宵便箋」というキャラクターグッズも人気となった。戦後は児童向け絵本や世界名作全集などの挿絵を手がける一方で、日本画の制作にも力を注いでいた。昭和41年に東大病院で脳血栓のため逝去。
参照:高畠華宵大正ロマン館 http://www.kasho.org

参考文献

・『高畠華宵大正ロマン館図録』(発行:高畠華宵大正ロマン館)
・『華宵からの手紙』(発行:愛媛県文化振興財団)
・『華宵のおしゃれ教室』(発行:河出書房新社)
・『高畠華宵:大正・昭和☆レトロビューティー』(発行:河出書房新社)
・『昭和美少年手帖』(発行:河出書房新社)

関連グッズ販売

情報館から徒歩30秒の悠々館2Fにある画箋堂(購買部)にて展覧会関連グッズを販売します。展覧会期間中、高畠華宵大正ロマン館で扱われているグッズの一部が店舗入口の特設コーナーに陳列されます。ご興味のある方はぜひ足をお運びください。

■販売グッズ一覧
華宵絵葉書(全10種)、中将湯絵葉書(全4種)、華宵丸型絵葉書(全2種)、
華宵一筆箋(全3種)、華宵ボールペン、華宵トートバッグ(全3種)、
『高畠華宵大正ロマン館図録』、『華宵からの手紙』

(問い合わせ先)画箋堂 tel:075-722-7311

展覧会場写真


情報館2Fフロア部

情報館3Fスペース「tatami」
 


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