記録と記憶を私たちの手に 〜市民が作るメディア〜:マルチメディア講演会

講演:池田 恵理子 ビデオ塾主宰(テレビプロデューサー)
日時:2001年11月12日(月)16:30〜18:00
会場:京都精華大学情報館1階AVホール

入場無料・予約不要

講演要旨

30年近くテレビ番組を作ってきたが、この10年間に映像メディアは大きく変化した。デジタル機材やインターネットの発達によって、ビデオ・ジャーナリストやビデオ・アクディビストが急増し、自分で撮影・編集・発信する市民が増えてきたのである。
これからはマスメディアを補完する予備軍ではなく、マスメディアの報道姿勢を批判的に問い、独自の情報を発信し、記録を保存・公開する市民メディアとして成長しつつある。
現在のアフガン報復攻撃に対しても、各国市民の「ミニメディア」情報発信能力が発揮されて、「政府公報」とは異なる様々な情報が世界中を飛び交っている。マスメディアの現状と市民メディアの発達の10年をたどりながら、本来のジャーナリズムとは何かを考えていきたい。

プロフィール

池田 恵理子(いけだえりこ)

1973年早稲田大学卒業後、NHK入局。ディレクターとして、教育、女性、医療、エイズ、人権、「慰安婦」問題などの番組制作にあたる。主な番組に「体罰〜なぜ教師は殴るのか」「埋もれたエイズ報告」「東ティモール最新報告」「50年目の『慰安婦』問題」「グアテマラ 二度と再び」など。現在はNHKエンタープライズ21のプロデューサー。
1997年に自主ビデオ制作集団「ビデオ塾」を結成。各国の「慰安婦」被害者の証言記録運動を始め、2000年には「沈黙を破って〜女性国際戦犯法廷の記録」を制作した。
著書には「テレビジャーナリズムの現在」(共著・現代書館)「エイズと生きる時代」(岩波新書)「加害の構造と戦争責任」(編著・緑風出版)ほか。


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