筑豊・チェルノブイリ・『 ナージャの村 』:マルチメディア講演会

講演:本橋 成一(写真家・映画監督)
日時:2001年7月6日(金)16:30〜20:00
会場:京都精華大学黎明館L-101教室
16:30〜18:30 映画「 ナージャの村 」上映
18:30〜19:30 講演 「 筑豊・チェルノブイリ・『 ナージャの村 』」
19:30〜20:00 質疑応答(司会:環境社会学科教員 細川弘明)

講演要旨

炭鉱で働く人々をテーマにした最初の写真集「炭鉱〈ヤマ〉」と、30年後の最新作、放射能の事故で被災した人々をテーマにした「ナージャの村」を取り上げる。
ドキュメンタリー写真はそのメッセージ性が重要だが、それと同時に大切なことは、被写体となる人々との関わり方だ。いたずらに悲劇性を強調する写真は、マスコミ向けにはインパクトが強いが、撮られた側からの真実を写し取ったものとは言えない。そうした信念のもとに作ってきた人間関係の大切さ、映画『ナージャの村』の上映会で関わった人たちとの交流を通して知った、大手で配給するのとは違った映画の受け止められ方について語る

プロフィール

本橋 成一(もとはし・せいいち)

1940年東京生まれ。63年より九州・北海道の炭鉱の人々を撮りはじめ、その作品「炭鉱〈ヤマ〉」によって第5回【太陽賞】を受賞する。
1991年から、事故後5年を経たチェルノブイリおよびその周辺に通って写真を撮り、97年には「ナージャの村」を映画と写真で映像化する。
映画「ナージャの村」は、第8回文化庁優秀映画作品賞、エコメディア'98(独フライブルグ環境映像祭)グランプリ、ハワイ国際映画祭ドキュメンタリー部門グランプリなど多数の賞を受賞する。 また、97年に開かれた写真展「ナージャの村」で【第17回土門拳賞】を受賞。


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