音楽におけるインタラクティブ・アート:マルチメディア講演会

講演:金森 務(エンジニア/ミュージシャン)
日時:2001年6月25日(月)16:30〜18:00
会場:京都精華大学情報館1階AVホール

入場無料・予約不要

講演要旨

最近のエレクトロニクス技術の進歩は、映像・音響といったマルチメディア技術の実時間での制御を可能としつつある。こうした状況のなかから、インタラクティブアートと呼ばれる新しい芸術様式が興隆してきている。これは観客の前で演じられる芸術分野の芸術家たちが、こうした新しい技術とインタラクションすることで、表現様式を拡張しようとするものである。芸術家からみるとこれは未知なる異文化との交流であり、実際の制作現場では多くの問題を抱えたまま進められているのが現状である。
芸術家にとって、入力部となる感性情報処理とジェスチャ計測が最も高いハードルとなっている。本講演は音楽におけるインタラクティブアート制作での技術サイドからの、より良い制作環境にするためのセンサー技術やツールについて述べる。

プロフィール

金森 務(かなもり・つとむ)

京都工芸繊維大大学院電子工学科卒、学術博士。大学時代よりアナログ回路、デジタル回路、通信、制御等の技術を修得し、各種企業より依頼を受け電子機器の試作研究を始める。現在は、電子楽器の開発、画像処理、音楽における感性情報処理の研究、インタラクテイブアートのためのセンサー開発などを行う金森工房を主宰する。
音楽歴は、幼少よりピアノを学び、ハモンド・オルガン、ジャズ・ピアノ、和声理論を修得する。また大学入学時より作曲・編曲をはじめ、自己のトリオ等と共に演奏活動に入る。
現在、京都精華大学、大阪芸術大学で非常勤講師を勤める。


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