温故知新 / 60年代インターメディアを振り返る:マルチメディア講演会

講演:松本 俊夫 (映像作家・日本大学大学院芸術学研究科教授)
日時:2001年5月21日(月)16:30〜18:00
会場:京都精華大学情報館1階AVホール

入場無料・予約不要

講演要旨

メディアのマルチ化と融合化への流れは、日本では1960年代後半に話題となったインターメディアに端を発している。そこでは既成の芸術概念と枠組みが疑われ、境界の拡張と越境による芸術の変容が進められた。
メディアの異種交配と複数情報の同時展開は、ノン・リニアでハイブリッドな表現に扉を開いたのである。 そのことが意味したものは何か。その試行錯誤で提起された問題を、具体的に示しながら現在との関連で振り返ってみたい。

プロフィール

松本 俊夫(まつもと・としお)

1955年東京大学卒業。日本の前衛的記録映画、実験映画、マルチ映像、ビデオアートの草分け。『石の詩』(1963)から『記憶痕跡』(1987)に至る実験的短篇映画、『新陳代謝』(1971)から『偽装』(1992)に至るビデオアート、『薔薇の葬列』(1969)から『ドグラマグラ』(1988) に至る実験的劇映画等を国内外で発表。受賞多数。
『映像の発見』(1963)から『映像の探究』(1991)まで著作も多数。 現在日本大学大学院芸術学研究科教授。日本映像学会会長。


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