Mediatecture・・・ メディアとしてのITと建築の機能的相乗作用:マルチメディア講演会

講演:アクセル・ビルツ(「Media 235」ディレクター)
日時:2000年11月21日(火)15:00〜16:30
会場:京都精華大学情報館1階AVホール

入場無料・予約不要

講演要旨

電子メディアと建築や都市の統合は、しばしばレンゾ・ピアノの例に見られるように、Webサーバーを利用したり、CD-ROMを作るだけの意味に限定されている。ところが、世代の交代により、この傾向も変化を見せつつある。若い建築家達やアーティスト達は、メディアのグローバル化というテーマに取り組み、混沌としながら成長を続けるメディアの仮想空間と、ビルなどの現実空間の建築が結びつこうとしている。
今までの空間と時間が、新たなIT技術のテレコミュニケーションの前に失われて行くにつれて、建築学的にいう空間も消えてなくなってしまうのである。電子の力で運ばれてくる「情報」によって、ヴァルター・ベンヤミンのいうように目に見える物質やその変化・作用の過程だけでなく、私達の時間やモノに対する理解も再構築されるのだ。
仮想空間と実際の現実空間の間には、どのようなインターフェースが必要であり、その構築は、どのように建築や都市に統合されるのであろうか? ひとつの都市建造物の内に現実と仮想現実の環境が同居し、相乗的に作用する時代がやってくるのである・・・。

プロフィール

アクセル・ビルツ

ドイツ生まれ。
1989年 第1回オルナメンタ映像部門ディレクター
1992年 第9回ドクメンタ「インターナショナル・エレクトロニック・カフエ」の オルガナイザー
1994年 第45回ヴェネチアビエンナーレ「カシノ・コンテナ」のディレクター
ここ数年、ボン州立美術館メディアアートセクションの委嘱キューレターを勤めるなど、第1級の国際展の企画を行い、国際的なメディア・アート推進者として、非常に高い評価を受けている。


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