マルチメディア・アート-世界のオン/オフライン ニュー・メディア・アート :マルチメディア講演会
日時:2000年10月6日(金)16:30〜18:00
会場:京都精華大学情報館1階AVホール
入場無料・予約不要
講演要旨
インターネットが急速に広がり、だれでもどこからでも全世界と繋がって情報を手に入れられるという新世代の幻想が見られる一方で、世界のあちこちの独立しているアーティストやクリエーター達がコンピュータ一台で想像のつかない面白い作品を創作しています。
ただ、このアートは、どこで見られるのでしょうか。データ保存の完璧な時代では驚くほどデジタル・メディア・アートのデータ跡が見当たらないか、手に入りにくいという実態が続いています。それはそうなのです。メディア・アートは「やんちゃ」で、移り気があるのです。
理由は色々ありますが、一番の理由は、ハードウェアとソフトウェアの発展が息を呑むほど高速なのです。今日のコンピュータとソフトで見られる作品が、明日のコンピュータと道具では見られないかもしれません。それを分かった上で、パッケージ化しようとする出版社やアート・センター等が殆どいないのです。
「ハイ・テク-ハイ・高速-ハイ・消滅」という方程式の時代になってしまったのではないでしょうか。講演では、消えてゆく、生まれ変わってゆくデジタル・アートの中で気に止まった作品の何点かを紹介します。
会場にコンピュータを何台か用意して、インタラクティブな作品を自由に体験していただきます。
プロフィール
ルベ・エマニュエル
1958年ヨーロッパ出身、1985年ソルボンヌ大学博士課程修了。
1986年から東京、1990年から大阪在住。1981年から現代音楽、電子音楽、コンピュータ音楽を中心に世界の国営放送で番組を著作、制作、プロデュース。1988年にフランスの国営放送賞に入賞。1997年からマルチメディア・プロジェクト・ディレクター、コンテンツ・クリエーター。1998年にドイツの国営放送のCyber Star賞に入選(インタラクティブ・テレビ)、1999年に電通広告賞に入選。