伝える意思がメディアを生む -Panorama BallとZerographを中心に:マルチメディア講演会

講演:橋本典久(メディアアーティスト)
日時:2005年7月4日(月)16:30〜18:30
会場:京都精華大学情報館1階 メディアセンター大ホール

入場無料・申込不要

講演要旨

たとえばどこかにメモをとる。記憶力がよければメモなんかとる必要はないが、自分は忘れてしまうかもしれないという不安から書き留める。書いた紙を無くし てしまうという心配からか、人によっては自分の手の甲に書いたりする。これなら無くす心配が無いのだが、消えると困るので、油性ペンで書いたりもする。こ れは、過去の自分から未来の自分へ伝えるメディアといえるのではないだろうか。実際、メディアを作るとはそれくらい簡単なことだ。どう作品として昇華させ るかが問題なのである。

プロフィール

橋本典久

筑波大学芸術学系技術職員、武蔵野美術大学非常勤講師。メディアアーティスト。
空間の一点を基準とした全方向を球状に定着させた「Panorama Ball」、さらにそのイメージを正距方位図法で平面の円形に展開する「zerograph」、超高解像度人間大昆虫写真群「life-size」 ((c)scope+橋本典久)など独自の表現手法による作品は、「文化庁メディア芸術祭」において15年度に優秀賞、平成16年度には奨励賞を受賞する など、高い評価を得ている。

 

橋本典久作品集
http://zeroworks.jp/


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