パフォーマンス『わたしを生きること』:マルチメディア講演会

入場無料・予約不要

講演要旨

前作「自画像」で自らの性の有り様を表現したイトー・ターリさんが、さらに自分を偽らずに生きたいとの願いをこめて、性差別と異性愛主義に直面しているポジションから、ひとつの生き方、その身体、そのエロティシズムを探る迫真のパフォーマンスを行います。

パフォーマー自身の軌跡（個の歴史）をたどることによって、環境、家族、社会、時代を読み取ることが出来ます。何処にでもある家族の中で生きてきた、母と 娘のエピソードの語りと、過去をほどいてゆく象徴的な行為のビデオ映像や肖像写真を組み合わせて、女性の生き方や存在を示すシーンからはじまります。そし て、望まなくても外から降ってくる言葉との格闘シーンや、ラテックスゴムを剥がす行為が、自分を剥ぐことに重なるシーンが続きます。誰もが自分らしく生き ることが出来るようになりたい。性差別と異性愛主義に直面しているポジションから、ひとつの生き方、その身体、そのエロティシズムを探ります。　（イ トー・ターリ）