ミュージック・コンクレートとは? −その思想と歴史、最近の状況について−:マルチメディア講演会

講演:ドゥニ・デュフール Denis Dufour(作曲家、「MOTUSディレクター」「フランス国立ペルピニャン音楽院教授」)
日時:2007年5月30日(水)16:20〜17:50
会場:京都精華大学情報館1階メディアセンターホール

コーディネータ:平野砂峰旅(芸術学部 メディア造形学科 映像コース准教授)、檜垣智也、石上和也
通訳:成田和子
アクースモニウム演奏:檜垣智也

入場無料・申込不要

講演要旨

この音楽の生みの親であるシェフェールが唱えた「コンクレート=具体的」手法とは?
録音機とマイクを野外に持ち出して「社会の音」を音楽にしたフェラーリの「逸話的音楽」とは?
様々な実例を用いてサウンドとイメージの関係を解き明す。

最新のサンプリング・ミュージックやリミックス文化に繋がるミュージック・コンクレートの歴史とこの音楽からみた映像表現を、貴重な歴史的作品や自作を紹介しながら、その思想や技法を概観する。またこの分野と空間音響の実験は、密接な関係があり、今回は「アクースモニウム」という最新システムの実演も行う。

プロフィール

ドゥニ・デュフール Denis Dufour

1953 年フランス・リヨン生まれ。パリ高等音楽院で作曲をイヴォ・マレック、ピエール・シェフェールらに学ぶ。
1976年から2000年まで、 INA-GRM (フランス視聴覚研究所音楽探究グループ)のメンバー(創作・研究)。国際アクースマティック芸術祭FUTURA、現代音楽プロダクションMOTUSを設立。これらは音楽のみならず、実験映像や映画の上演も行っている。
2001年から2004年までケルゲネック現代芸術センター(モルビアン)の滞在作曲家。
1981年以来、トマ・ブランド(文筆家)と多くの作品を共同で制作している。


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