資料収集基本方針
Ⅰ.収集の趣旨
本方針は、京都精華大学情報館が収集する資料について必要な事項を定める。
京都精華大学の建学理念である「人間尊重」と「自由自治」のもと、その教育理念の中に「共生を目指し、なお自立する人間の形成を目的とするために、現実の人間の問題を扱う学問・芸術の探求に基づき行わなければならず、その知的資源の創造的な編成と運用は、広く国内外に貢献することを目指さなければならない」、「現実社会に対する建設的批判と貢献を目指す、京都精華大学の教育と研究の活動は、また恒に現実と対峙し社会的視点を維持する大学の経営によって保障されねばならない」と謳われている。
こうした理念の実現を目指す京都精華大学は、人文社会科学分野の極めて幅広い領域を持つ人文学部と芸術学部・デザイン学部・マンガ学部・ポピュラーカルチャー学部という、伝統的文化から現代のカルチャーシーンまでをカバーするユニークな学部構成を持ち、その中での切磋琢磨を通じて不断に芸術・文化を探求する。
京都精華大学情報館は、こうした特色ある学部、学科構成、カリキュラムに関連する教育及び研究に資するため、適切な資料の収集を行い、学部構成に相応しい、京都精華大学ならではと評価される収書コレクションを構築することを目指し、すべての学生、教職員の支援にあたる。
Ⅱ.資料収集方針
■基本資料
1.図書
- ①人間の形成に資する基本的な資料
- ②各専門分野の教育・研究に必要な資料
- ③古典として評価されている資料
- ④諸科学横断的な資料
- ⑤教育課程に必要な資料
- ⑥参考図書
- ⑦本学関係者(教職員、卒業生等)の著作・作品
2.視聴覚教材
- ①芸術全般の映像資料・録音資料
- ②学際的な記録映像・音響資料
- ③本学主催・共催の各種講演会・イベントの記録資料
3.逐次刊行物
- ①本学学部構成に即した教育・研究に資する各専門分野の基幹的な学術雑誌
- ②本学学部構成に即した教育・研究に資する大学・専門研究機関の紀要
- ③本学学部構成に即した教養の向上に資する専門誌
4.新聞
- ①国内の全国紙
- ②国内の主要地方紙
- ③本学学部構成と関連する主要外国新聞
5.電子資料
新たな電子媒体の増加等、今後の出版動向を把握し、その特性を考慮し、本学の教育・研究に資するデータベースや電子ジャーナル等の電子資料を導入する。
■特色ある資料
本学の特徴ある学部構成と研究分野に見合う個性的な蔵書構成とするために、特色ある資料の充実を図る。例えば、従来から評価の高いコレクションである美術書・写真集・目録等の貴重書の充実や、京都の伝統産業との連携を元に美術・工芸品の収集を図り、加えて積極的に本学教員、学生の作品を収集する。
また、本学は日本ではじめて、2006年にマンガ学部、2013年にはポピュラーカルチャー学部を開設し、マンガやアニメーション、音楽、ファッションといった身近な文化を現代における重要な研究分野として位置づけている。京都精華大学情報館では、従来の図書資料にこだわることなく、マンガ、ポップカルチャー(音楽・ファッション)に関する資料を積極的に収集し、特色ある資料群の形成を目指す。
以上