水木しげると作品と私
観に行こうかなと思っている方はお早めに!
水木しげる魂の漫画展 龍谷大学 龍谷ミュージアムにて
2018年11月25日(日)まで開催されています!!
休日でもゆっくり観れるくらいの混み具合ですよ~!
~水木しげる魂の漫画展~
展示構成
プロローグ:水木しげる劇場 ~波乱万丈人生紙芝居~
第1章:武良茂アートギャラリー ~少年天才画家あらわる!~
第2章:水木しげる漫画研究 ~片腕で生み出す独自の画法~
第3章:水木しげる人気三大漫画 ~鬼太郎/悪魔くん/河童の三平~
第4章:総員玉砕せよ! ~壮絶な戦争体験記~
第5章:溢れる好奇心 人物伝
第6章:短編に宿る時代へのまなざし
第7章:妖怪世界へようこそ
第8章:人生の達人 水木しげる
「虫の絵本」と名づけられた事実上、遺作となった作品なども展示されています。
絵だけではなく、妖怪のブロンズ像や、映像の上映などもあり、盛りだくさんです!
かなり近づいて作品が観れるので、緻密に描かれた背景なども
じっくり観ることができますよ!
一つ一つの作品に見入っていると、2時間以上かかるのではないでしょうか。
小さいですが、受付前にはグッズ売り場もあるので、
鬼太郎などのグッズが手に入りますよ~!
ちなみに、グッズ売り場は、チケットを買わなくても入れる場所にあります!
さて。
水木作品は、私が小さい頃から常にそばにありました。
小さい頃は、水木しげるなんて知らないですから
あまり意識してませんでしたが、気づけば大きな影響を受けて育ちました。
幼い頃の私の大好きなアニメは「悪魔くん」でした。
悪魔くんのソロモンの笛買ってもらって、よく遊んだものです。
ドラマ「のんのんバァとオレ」の記憶も鮮明に残っています。
主人公が子供の頃の水木しげると
のんのんばあと呼ばれるおばあさんなんですが
しげるが自分と近い年齢なだけに、物語に入り込んでしまうんですよね。
お化けや妖怪の不思議な世界を知るきっかけになりました。
いや~このドラマは怖かった!怖かったけど、妙に気になって
ついつい観てしまうんですよ。
その影響か、当時ファミレスのレジ周りでよく売ってた
キーホルダーのような豆本の「日本妖怪図鑑」を買ってもらって
何度も何度も読み返して、妖怪を覚えたものです。
ここの図書館にも、
水木しげるの「日本妖怪大全:妖怪・あの世・神様」という本があって
それに、たくさん絵付きで載ってますよ!買おうか迷うくらい良い本です!!
水木しげるの名前を認識したのは、やはり「ゲゲゲの鬼太郎」です。
今でも放送されてますよね。嬉しいです。
私が小学生の頃なんかは、悪魔や妖怪、霊界などといった世界観の
アニメやドラマが多くて、面白かったんですが
今はかなり減りましたから…鬼太郎が今でも愛されているのは嬉しいことです!
そのおかげか、今回の「水木しげる 魂の漫画展」も子連れの方が多かったですね。
また、「のんのんバァとオレ」など、水木しげるは自伝エッセイを
たくさん残しています。
NHKの朝ドラになった「ゲゲゲの女房」も、自伝エッセイがあるので
水木しげるの人生に興味がある方はドラマを観るか、読んでみてはいかかでしょうか。
そして、水木しげるの経験を基にした作品も、とても面白いと思っています。
少し前までは、水木しげるの妖怪に関するものばかり見ていましたが
ここ数年、水木作品で特に興味を持っている…
というか、多くの人に知ってもらいたいと思って
色んな人におすすめしている作品は、戦争に関する作品です。
水木しげる自身のラバウルという激戦地での壮絶な体験がなくては描けないものです。
実は、私は戦争に関する作品は大の苦手なんです。
昔、うちの実家に「はだしのゲン」の漫画が全巻あったのですが
「はだしのゲン」が置いてある部屋には、怖くて入れないほど苦手でした。
でも、水木しげるの作品は読めたんです!!
恐らく彼の描くキャラクターのおかげで、
グロテスクな描写も受け入れられるんだと思います。
その反面、そこに描かれている内容は凄惨な戦争体験です。
私たちは戦争を経験していませんから、読む価値はあると思っています。
ここの図書館には有名な「総員玉砕せよ!」や
「水木しげるのラバウル戦記」などがあります!
また、水木しげるはラバウルの原住民と交流もあったようで
「水木しげるのラバウル戦記」には、交流しながら描いた
デッサンなども入っていたと思います。
図書館にはないかも知れませんが「トペトロとの50年」
というエッセイに、ラバウルの原住民・トペトロとの出会いや、
戦後の再会・別れなどが書かれているようです!
~水木しげる 魂の漫画展~でも、原住民との交流に関する展示があったので
読むのは大変、という方は、展示を観に行ってみてはいかがでしょうか。
というわけで、かなりだらだら書いて、特に落ちはないんですが
このブログを読んで、少しでも水木しげるの作品に興味をもってくれる人が
増えたら良いな~と思っています。
(txt:ゆり)