「溶ける魚 –つづきの現実」開催中! ギャラリーフロール
ギャラリーフロールでは、「溶ける魚 -つづきの現実」展を開催中です!
この展覧会は本学教員、卒業生を含む10名+1組の現代美術作家の方たちのグループ展で、シュルレアリスムをテーマにそれぞれの作品を出品されています。
展覧会名「溶ける魚 -つづきの現実」の「溶ける魚」とは、フランスの文学者アンドレ・ブルトンが執筆したシュルレアリスムを代表する文学作品の題名から引用されているとのことです。一見、難しい内容の展覧会に感じられますが、実際に見せて頂くと全くそんなことはなく、作品も絵画や彫刻、映像など幅広く、使用されている素材や作風も様々、盛り沢山の内容でとても楽しめます!
ギャラリーの入り口で配布されている展覧会リーフレットに掲載されているそれぞれの作家の方たちの「シュルレアリスム」についてのコメントなども照らし合わせながら見ていくと、自然に展覧会の内容にも入っていけます。
たくさんの展示作品の中から、数点ですがーここでご紹介をさせて頂きます!
ギャラリーに入って手前奥、柱の向こうのスペースには、満田晴穂さんの銅、真鍮を素材にして制作された自在置物の昆虫、蟹の作品が6点展示されています。どの作品も、これ本物!?生きてる?と息をのんで見つめてしまう程、関節、足先まで隙のない細かな表現で精巧に作られています。
一匹でも十分な存在感です!
ギャラリーの展示スペースに入ってすぐの壁一面に広がる大きな絵画作品「スクラップのような絵画#7(無人の風景Ⅱ)は、本学教員の衣川先生の作品です。
画面いっぱいに広がる沢山の風景たちを追いかけると、あーこんな場面見たことあるなーと、見ている自分の中にも記憶が巡り、不思議な感覚になる作品です。
奥の展示部屋には、藤井健仁さんの鉄の人形たちが展示されています。鉄で作られた少し不気味な表情の女の子、まるで魂がやどっているかの様に感じられ一際強い存在感を放っています。
もう一つの奥の部屋で展示されている林勇気さんの映像インスタレーション作品の「the world」も見逃せません!
日常でよく目にするような、紙くず、缶、植木鉢などの切り取られた画像が、テトリス風に上から降ってきては積み重なって消えていく。
画像をずっと眺めていると、聞き馴染みのあるテレビゲームの電子音がテンポよく聞こえてくる様です。見慣れたモチーフの安心感、部屋に広がる現物のモチーフの散らばり具合も絶妙でーなぜだかとても落ち着く展示空間です!
何度見ても、その度発見があって楽しめます!
会期は今週、1/26(土)までです。
お見逃しなく!!
fleur