シャッター通りについて
商店街は元気な方がいい!
数年前、敦賀を歩いた。JR敦賀駅の前にメインストリート
と思しき大きな通りがある。
土曜日に関わらず、通り沿いにある多くの商店はシャッターがおりていた。
とある鮮魚店に入り、店の方に事情をお訊きしたところ、郊外に駐車場
のある大きなスーパーができてから急速に駅前がさみしくなってしまった
とのこと。
こうした状況を、いま多くの街々で目にするようになった。
かつては駅前商店街は、どこでも街の中心地として栄えていたもの。
クリスマスや正月を控えた年末ともなると、どこからとも流れてくるジングル・ベルや
「お正月」(作曲:滝廉太郎)に心を躍らせたものだ。
そんな折々のわくわく気分を提供してくれる場が、かつての商店街であった。
また日本の各地を訪ねた時に、その街独特の風情をかもし出してくれるのも
そうした商店街の味わいやにぎやかさ、そして店の人たちの方言を交えた語りにあると
私は思う。
どこを訊ねても様変わりしなくなっては、旅行の楽しみも薄れてしまうだろう。
シャッター通りをどう活性化するか、それは明日の日本をどうするか、という
大きな課題につながる、卑近で大切なことではないだろうか。
情報館所蔵情報
3階閲覧室:672.9A16
足立基浩『シャッター通り再生計画:明日からはじめる活性化の極意』
(text:Bach憧憬)