イタリア語について

イタリア語は人気がない!?

今年は、イタリアが統一されて150周年だそうです。

それを記念していまNHK(BS)では、イタリアにまつわる様々な情報、

街の様子や美術館の案内、ミケランジェロやレオナルド・ド・ヴィンチなどの

芸術家のエピソード、そしてイタリア映画の放映、などを行っていますが、

イタリア好きの方には至れり尽くせりの内容となっています。

1970年製作、ビットリオ・デ・シーカ監督の『ひまわり』が先日放映

されましたが、何度見てもソフィア・ローレンが可哀そうで泣いてしまいます。

この映画が、日本だけでしかヒットしなかった、とソフィア・ローレンは語って

いましたが、イタリア人と日本人の感性は似ているのでしょうか。

ところで、イタリアという国はヴェネツィアやフィレンツェ、ローマそしてミラノなど

観光名所がとても多く、旅行先としては大変人気の高いところだと思うのですが、

イタリア語を勉強する人は意外と少ないようです。

日本と同じように母国語としている国が自分の国でしかないせいもあるのでしょうが、

同じラテン系の言語と比較してもスペイン語やフランス語とは比較にならないほど

少ないのではないでしょうか。

しかし、音楽をやる人ならお気づきだと思うのですが、音楽用語にはイタリア語が

ふんだんに出てきます。たとえば、ダ・カーポ、アンダンテ、フォルテ、ラルゴ、アダージオ

などなど。クラシックでは、モルトだとかピュウ、アッサイはたまたプレストなどという表現も

楽譜に出てきます。そうそうバロック音楽では欠かせない存在のヴィヴァルディは

ヴェネツィアの出身ですね。

歴史の古い国ですから、多くの歴史的人物がいても不思議ではないのですが、

音楽や美術などの芸術だけでなく歴史を知るためにもイタリア語は、とても役に立つ

言語だと思います。

それに、日本人が外国語を学ぶ際に必ずネックとなる発音も英語と比較しても

ダントツにやさしいのです!(少しだけ習っていたので、実感しています)。

そうした意味で、もう少し見直されてもよい言語だと私は思うのです。

【情報館所蔵】

『イタリア語の歴史 俗ラテン語から現代まで』
ヴァレリア・デッラ・ヴァッレ他著/草皆伸子訳  白水社

3F閲覧室 870.2||D 55 一般図書 

(text:bach憧憬)


    fromKYOTO

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